【ひきこもり脱却チャレンジ】ひきこもり、工場へ派遣される【働いてみる】

働いてみる

ひきこもり、工場へ派遣される

再びエージェントへ

【ひきこもり脱却チャレンジ】エンジニア系の転職エージェントに行って絶望した話【働いてみる】
プログラミングの勉強を継続して、自信のついてきた私は次のステップを踏むべく、エンジニア系の転職エージェントに行きました。自分の力を試せるかもしれないと思った、体験授業で思わぬパニックになってしまい、技能面でも精神面でも就職に無理を感じるようになりました。

エンジニア系(プログラマー)の転職エージェントに行って絶望した私は、「肉体労働するしかないな」と、いわゆる”期間工と言われる工場労働者になろうと思いました。それで、今度は期間工用のエージェント/派遣会社へ訪ねることになりました。

結論としては、「あなたを企業に紹介できない」と言われました。不合格です。期間工って正直”よほどのやつ”でなければ採用されるみたいですけどね。私はその”よほどのやつ”だったみたいです。

それで、「短期の派遣なら紹介してあげる」みたいなことを言われて、2か月半の短期契約で工場にぶち込まれることになりました。

魂を換金する労働

労働者のことを「社会の歯車」と表現するたとえ方はよく耳にしますが、それは工場機械の部品的な発想が念頭にある言い方ですよね。つまり、労働者の中でも特に、工場労働者とはthe・社会の歯車的な存在なわけです。実際、資本主義黎明期の批判は工場労働者を念頭に置いたものが多いと思います。自分の意志を殺して、脳みそを殺して、お偉いさんの命令通りに、ただひたすら一日中価値のないがらくたの製造に勤しむ。そうやって魂を削り取って、対価としてなけなしの賃金を頂く。そういう労働です。気分はシモーネヴェイユです。

工場へ行く

というわけで工場で働き始めました。「これが噂の魂を換金する労働か」とかなんとか、ひきこもり国の大使として世の中を視察する気分です。

地の底での楽しい楽しい労働が始まるよっ! 見るもの全てがわくわく! ドキドキの初体験さ!

労働環境はもちろんクソです。よりクソな労働もあるという意味ではましな部類のクソですけどね。特に構造的に搾取されている途上国のことを考えれば。

とにもかくにも、働いている人間にもイラ立ちの感情が色濃く見て取れます。そりゃそうですよ、こんなところで働かされたらね。みんなイラついている→トゲトゲしく接しあう→さらに環境はクソ化する→みんなイラつく、その悪循環です。もしイラつきの感情を電力に変換することができたなら、ここは素晴らしい発電所になると思います。

『九人の派遣』

というわけで、とあるひきこもりが工場で働き始めて色々なことを経験していくことになります。当時の経験を『九人の派遣』という題名で、短編集(?)風にまとめてみたのでぜひ読んでみてください。傑作ですよ。自分で振り返った時に後味が悪くない方がいいと思ったのか、割と美化されていますけどね。もう一度言いますが、絶対読んでくださいね。

【ひきこもり脱却チャレンジ】工場労働体験記『九人の派遣』【働いてみる】
連日の猛暑を記録したある夏、派遣社員9名が、とある自動車工場に招集された。そのうちの一人がひきこもり男だった。パワハラ、暴力事件、ホモ同僚、チンピラ先輩、年下の正社員様、工場の一区画を支配する組長。労働初体験のひきこもりに全てが襲い掛かる。派遣社員の悲哀を背負い、賃金のために苦渋を飲む、彼が見た人間の物語とは。

*プライバシー上の理由から登場人物、登場団体、地名などはもちろんすべて仮名です。

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